こんにちは。ブログをなんとなく始めた作業療法士です。
本記事を書いている私は、精神領域の作業療法士として働いています。
本記事では、作業療法理論の一つである人間作業モデル(以下、MOHO)を学ぶ上で、入門におすすめの本を紹介します(ちなみに私も入門者←)。
この記事を書いている筆者は、学生時代は「MOHOって何?宗教っぽいw独特な理論だよね(←何を根拠に)」と思っていた時期があったのですが、今ではどっぷりとハマっております。
日々の臨床の作業療法を作業療法たらしめるためには、MOHOの理解が必要と思っています。また、作業療法士であれば、MOHOを理論として意識していなくとも多かれ少なかれ、その視点は持ち合わせているものと思います。作業療法の本質といえる理論の一つですから。
そんなMOHOについて、本を読んでその視点を整理してみてはどうでしょうか。
人間作業モデルで読み解く作業療法
この本のおすすめポイント
- 本がコンパクト、かつ薄い(ページ数120程度)
- 面白い例を挙げながらMOHOの視点を説明している
- 「ブラックジャックによろしく」をMOHOで読み解いている
本がコンパクト、かつ薄い
A4サイズの半分、A5サイズですので、持ち歩きしやすく、手に持って読みやすいです。ページ数も120程度ですので、サクッと読み切ることができます。
MOHOの成書はA4サイズで600ページ程度ありますので、読み切るには根気が必要、、、。
面白い例を挙げながらMOHOの視点を説明している
著者の私生活を例にMOHOで読み解いている部分があり、これが笑えます。実生活にありそうな例からMOHOを学べることはこの本ならではと思います。
文章には堅苦しさ少なく、「そういうことか!」と納得できるMOHOの視点が満載です。
「ブラックジャックによろしく」をMOHOで読み解く
佐藤秀峰さんによる漫画“ブラックジャックによろしく”をMOHOの視点で読み解いています。
ブラックジャックによろしくは、研修医を主人公として物語が進みます。研修医が様々な“科”を渡り歩き、成長したり苦悩する過程が描かれており、それらを通して医療を取り巻く不条理や医療者の葛藤などが表現されています。
私は、書店でみつけたとき、“ブラックジャックによろしくで読み解く”と書かれていたので、それだけで即買いでした。
私の学生時代、講義:精神科作業療法を担当していた先生がこの漫画をオススメしてくださいました。全体を通して医療の在り方を考えさせられる内容ですが、特に精神科の部分は必読と紹介してくださいました。かつて、タブー視されていた精神科の社会的問題が描かれているのです。
医療に関わるすべての方に、この漫画をおすすめできます。
※人間作業モデルで読み解く作業療法には、“ブラックジャックによろしく”のQRコードが張られていますが、現在(2019年5月)は読むのが有料になっています。筆者が学生時代であった2017年時点では無料公開されていましたが、作者の意向で有料になったようです。ただし、有料といっても低価格です。一読の価値あり。
まとめ:MOHOの入門におすすめの本
本記事では、人間作業モデル(MOHO)を勉強するのにおすすめの本を紹介しました。
人間作業モデルで読み解く作業療法
入門書にぴったりの本であると思います。
“人間作業モデルで読み解く作業療法”でMOHO入門し、さらに詳しい内容は成書で勉強するのがよさそうです。(下記)
人間作業モデル第5版
MOHOの成書は第5版が発売予定です。
人間作業モデル第4版
入手困難になる前に第4版を買うのもよいかと思います。医学書は、絶版になると価格が高騰することがあります。低価格の中古等を見つけたときは買い時かも!?
Amazonではすでに、定価以上の値段になっていますね(2019年5月4日現在、中古12,800円より)。
おわりに
“人間作業モデルで読み解く作業療法”でMOHOに触れ全体像を捉え、詳しくは成書を参考に学んでみるのはどうでしょうか?(私も学び中。)
では、また。