こんにちは。
ブログをなんとなく始めた作業療法士の金平です。
本日は、マインドフルネスについてお話したいと思います。
なぜマインドフルネスかといいますと、つい先日、作業療法とマインドフルネスを掛け合わせた“マインドフルネス作業療法(MBOT:Mindfullness Based Occupational Therapy)”の提唱者である織田靖史先生の講演を聴講してきたからです。
先生の講演を参考に、本日は下記についてお話します。
- マインドフルネスとは何か
- マインドフルネスって何がいいの?
マインドフルネスとは何か
“マインドフルネスとは何か”といった見出しをしていますが、マインドフルネスの定義には様々あるようです。
単純に言うならば、織田先生の言葉を借りて現象を“あるがまま”に受け止め、受け入れることです。
そのほか、日本マインドフル・リーダーシップ協会では今という瞬間、瞬間への、一切の評価、判断を挟まない、気づきの状態(アウェアネス)、日本マインドフルネス学会では“今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること”と定義しています。
さらに、マインドフルネスに見識をもつジョン・カバット・ジン博士は“自らの在り方のこと”と説明し、“余計な判断をせずに現在に注意を向けること”とも話しています。
たとえば、“イライラしている”といった判断をするのではなく、「イライラしている自分がいる」といった現在に注意を向けるといったことでしょうか。
マインドフルネスは、2600年の歴史を持つものであり、私たちにすでに備わっている能力とされています。
そんなマインドフルネスは、マインドフルネス瞑想によって、気づきの状態(アウェアネス)を更に深めることができると知られています。
マインドフルネスって何がいいの?
マインドフルネス瞑想の効果について、織田先生は講習中に先行研究を示しながら下記6点を挙げられました。
- 脳の体積が増える
- 免疫が強くなる
- ストレスが減る
- ひとにやさしくなれる
- こころが落ち着く
- 仕事の能力が上がる
これらの因果関係については、私が詳しく述べられる立場にありませんので、織田先生の講習や先行研究に譲りたいと思います。
なお、マインドフルネスのスキルトレーニングには、呼吸瞑想や歩く瞑想、ボディスキャン、ヨガといった方法が挙げられ、これらを通して修練できるようです。
呼吸瞑想では、お腹に意識を向け続けて呼吸する、歩く瞑想では、足の裏に意識を向けて歩行したり目を閉じて歩行してみる、といった手法が良いようです。
それらのトレーニングを通して、マインドフルネスが日々の生活に汎化できると良さそうです。
筆者の私は、まずは1日15分程度・呼吸瞑想なら取り入れやすそうと思いました。
考えすぎで多忙な毎日に、ほんの少し“判断しない時間を”つくる
今、この瞬間を感じる
考えることがいっぱいでなんだか忙しい私たちには、これらが大切だと感じました。
マインドフルネスのまとめ
マインドフルネスとは、私たちにすでに備わっている能力と捉えることができ、それは修練によって発達させることができるといえます。
単純に言うならば、現象を“あるがまま”に受け止め、受け入れること
そして、マインドフルネスが深化したときには、下記のメリットが得られる可能性がある。
- 脳の体積が増える
- 免疫が強くなる
- ストレスが減る
- ひとにやさしくなれる
- こころが落ち着く
- 仕事の能力が上がる
現在の私たちは、あらゆることに対して考えすぎなのかもしれません。隙間時間があればスマホで何かしらの情報を得たり、生活への不安があればいつまでも嘆きの時間を過ごします。
そんなときに、今一度、私たちに備わっているマインドフルネスに着目してみる。
“今、この瞬間”に意識を向けてみる。
そして、その瞬間について判断せず、“あるがまま”受け止めてみる。
このような過ごし方が私たちの生活の一部分にでも必要なのかもしれませんね。
ブログを読んでくださりありがとうございました。
また、訪れてくださると嬉しいです。
では、また。