こんにちは、金平です。
本記事では、理学療法士と作業療法士の将来性について考えたいと思います。
筆者は、作業療法士2年目の甘ちゃんですので、深く議論できる知識を有していません。ですが、以前に興味深い動画をみて感じた想いがありましたので、その内容と感想をまとめます。
日本理学療法士協会:半田会長の講演を聴こう
この記事で主張したいことは、日本理学療法士協会:会長「半田会長の講演を聴こう」です。
ですので、動画をみればこれより先の記事は読まなくても大丈夫です。笑(ミモフタモナイ)
その動画は下記のとおり。
印象に残ったところ3つ
半田会長の講演を聴いて特に印象に残ったところ3つは下記の通りです。
- 2040年の就職競争率
- 予防の視点を拡げていく
- 理学療法士です。作業療法士です。と主張する
2040年の就職競争率
2040年の就職競争率について、理学療法士は1.6倍、作業療法士は1.3倍と概算されているようです。
これが意味するところは、学生が養成校を卒業しても就職できない人が誕生することです。
さらに問題点として、新卒者だけでなく、いま働いている人にも影響が生じることを挙げられています。
理学療法士・作業療法士は診療報酬制度をもとに収益が発生しておりますので、新人が理学療法・作業療法をしても、ベテランが理学療法・作業療法をしても病院や施設に還元される利益は同じということです。
そうなると、経営効率の視点からは「人件費の安い新卒を使ったほうが良い」となることが明らかであると思われます。
そのような将来を想定すると、セラピストとして生き残るためには、セラピスト個人の能力を高める必要があると結論づけることができます。
国家資格の上に胡坐をかくだけでは、いつかは必要とされない人材になる可能性が高いといえます。
患者さんのためにも、社会のためにも、そして自分のためにも、理学療法士として・作業療法士として自己研鑽に励むことが必要だと改めて感じました。
予防の視点を拡げていく
2040年以降は「高齢者が減る→患者が減る」未来が待っています。
2042年に高齢者人口が約4000万人とピークを迎えるとされており、その後は総人口が減るとともに高齢者人口も減り続けていくことが報告されています。このあたりについては、「未来の年表」で詳しく知ることができます。
さて、患者が減る将来で、理学療法士・作業療法士はどのようにして生活していくのかといった課題が挙げられます。
そこで、半田会長は、予防の領域を固めていく必要があると主張されていました。
社会に求められることとしても、“病気を治す”から“病気にならない・病気を予防する”といった視点を拡げていくことが重要課題であると思われます。
作業療法においても“予防的作業療法”といった分野が注目されていますので、“予防”の領域は力を入れて向き合っていく必要があるといえそうです。
理学療法士です。作業療法士です。と主張する
“リハビリの人”でいいんでしょうか?
「理学療法士です。」「作業療法士です。」「言語聴覚士です。」と言葉をしっかり分けて使っていきましょうと話されていました。
リハビリテーション医療は、理学療法・作業療法・言語聴覚療法の治療法で構成されています。
ですが、理学療法士が持っている手技は理学療法であって、作業療法士が持っている手技は作業療法であることを念頭に置く必要があると主張されていました。
専門職として分化されているはずなのに、“リハビリの人”とまとめられてしまうのが現状かもしれません。専門職として生き残るためにも、専門性を発揮するためにも、セラピスト一人一人が「理学療法士です。」「作業療法士です。」「言語聴覚士です。」と発信していくことが重要であると感じました。
おわりに
半田会長の講演は、大変示唆に富む内容でありました。
いまセラピストとして働いている人、そしてこれからセラピストになる人は、将来を考えながら働くことが大切だと教えてくれるお話でした。
悲観したくなるような未来予想もあるかもしれませんが、そのような状況だからこそ、より良く生きる・豊かに生活していく方法を考えていきたいものです。
「将来お先真っ暗だ~」と思考停止せず、「どうやったら良くなるかな」と前向きに考えて生活していきたいなと思いました。
拙い記事ではありましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
では、また。