【SIGで発表してみた】作業療法の現職者共通研修「事例報告」

作業療法
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こんにちは、金平です。

本記事は、作業療法の現職者共通研修についてです。

先日、SIGの事例検討会で事例発表しておりました。そのSIGの発表が、現職者共通研修の「事例報告」として認められるかもしれないということで、本日はその内容をまとめます。

本記事では、SIGでの発表内容や資料を、担当者に送付するまでの過程を示します。

現職者共通研修って?

現職者共通研修は、作業療法士の生涯教育制度に位置付けられているものです。

医療の勉強は、新しい知識・技術が次々に誕生しているので、養成課程の勉強のみでは不十分です。専門職としても、対象者のためにも、卒後も継続した勉強が不可欠です。

そこで、卒後教育・生涯教育として、日本作業療法士協会が制度として構えているのが本制度です。

生涯教育のベースには、「現職者共通研修」と「現職者選択研修」があります。

「現職者共通研修」は、10テーマ履修することで修了となります。その内、8テーマは士会が定める90分以上の講義を聴講することで達成されます。

ほか2テーマが「事例報告」と「事例検討」であり、こちらは能動的な履修が必要です。

詳しくは、筆者が説明するよりも士会のシラバスを見るのが早いです。ミモフタモナイ(下記リンク)

http://www.jaot.or.jp/wp-content/uploads/2014/04/genshokusha-syllabus-manual-ver4.0_2018_04.pdf

事例報告の履修方法

では、気を取り直して。

事例報告の履修方法には、下記が挙げられます(2020年1月現在)。

1) 都道府県士会が開催する「現職者共通研修事例検討・報告会」にて筆頭発表する。

2) 協会学術部事例報告登録制度に登録する。

3) 協会主催の学会および審査のある都道府県士会の学会等で事例研究として筆頭発表する。

4) 都道府県士会が、現職者共通研修事例報告に適した事例検討・報告会を実施していると承認 した SIG(他団体の学術集会等における事例発表も含む)にて筆頭発表する。

5) 認定作業療法士あるいは基礎研修修了者が指導する施設団体等で行われる事例検討・報告会 にて筆頭発表する。

6) MTDLP 実践者研修における事例検討会で事例発表する。この事例発表の基準は、MTDLP 事例検討会運営基準(MTDLP 研修制度 研修シラバス参照)に基づくものとする(ただし、読替える場合はファシリテーターが生涯教育制度基礎研修修 了者以上である場合に限る)。

(引用元:一般社団法人 日本作業療法士協会 生涯教育制度 基礎研修制度 現職者共通研修・現職者選択研修 研修シラバス・運用マニュアル  第 4.0 版)

事例報告登録制度の利用や、学会での事例研究の発表も対象になっていますね。

筆者は、SIG発表ですので、4)に該当します。

SIG発表で履修

筆者は、恥ずかしながらSIGでの事例発表が「事例報告」として認められることを知りませんでした。

SIGの担当者より、「“事例報告”は終わってますか?」とお声がけをいただき、生涯教育制度の事例報告として認められることを知りました。

事例報告としての履修を完了するためには、都道府県士会の担当者に資料を送付する必要があります。

必要な資料

必要な資料は下記4点です。

  1. 事例検討会での発表原稿
  2. 事例報告履修申請書
  3. 生涯教育受講記録
  4. 切手を貼付した返信用封筒

「2.事例報告履修申請書」は、下記のものです。用紙の下段にSIGの代表者から一筆いただく必要があります。

そして封筒に全部入れると、こんな感じ↓

なかなかの厚さになりました。

筆者の場合は事例報告の発表原稿が両面コピーで4枚、それと生涯教育受講記録、返信用封筒などなどが入るのでぶ厚くなりました。

大き目の封筒推奨です。

あとは、封筒に切手を貼れば完了です(返信用封筒に切手を貼るのもお忘れなく)。

切手の料金はグラムで決まっているようですが、男一人暮らしの筆者は“はかり”を持っていないのでとりあえず140円切手を買いました。笑

(現在、帰省中で実家に“はかり”があったので、計測してみたところ55gでした。140円切手が適切ですね。50g以内であれば、120円切手で大丈夫です。)

適切な切手の値段は、郵便局のホームページで調べられますね(下記リンク)。

国内の料金表(手紙・はがき) - 日本郵便

準備ができたのであとは投函あるのみ。

おわりに

本記事では、SIGでの発表を事例報告として履修する方法の一部を示しました。

後日、返信用封筒が届きましたら“その後”をお伝えしようと思います。

 

基礎研修は、「終わったらなんか美味しいの?」、「意味あるの?」という声もチラホラ聞こえますが、日本作業療法士協会が定める制度ですので、筆者は協会員の一人として協会の動きについていこうと思います。日本の作業療法の発展に微力でも寄与したいなと思います、筆者一人では微力にもほどがありますが。笑

最後までお読みいただきありがとうございました。

では、また。

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