作業療法の実習について思うこと【勉強会の広報も】

作業療法
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こんにちは、金平です。

本日は、精神科作業療法の臨床実習についてです。

最初に一言。

札幌での学びが盛り上がってます!深まってます!

精神科作業療法臨床教育を考える会

2020年2月8日(土)は、精神科作業療法臨床教育を考える会の勉強会に参加しました。

話題提供では精神科領域実習の実際をご講義いただき、その後グループワークで作業療法参加型実習を意識してどのような取り組みをしているか話し合いました。

学生を歓迎する、学生が定時に帰宅できるようフィードバックを終える、部署内でのOTR同士の連携を深めるなどなど、前向きなディスカッションがたくさんありました。

その中で本日は、筆者の私が印象に残ったテーマを1つ、感想として残します。

能動的学習って難しい?

臨床実習では能動的学習が大切であるといったこととその課題がグループワークの中で挙がりました。

  • 詰め込み学習になれている学生、それを打破するにはどうしたらよいのか。
  • 学生は正解を教えてくれることに慣れている。
  • “これが出来たら80点”といった基準が好まれがち。

などなどでした。筆者の私は、“たしかに”と納得してしまいました。私自身も、今でこそ能動的に学習しているつもりですが、学生時代は超受け身でした。

「実習が受かるには最低限どのようなことができればいいだろうか」、「指導者の言ってることをひたすらノートにまとめておこう」と考えて実習を送っていました。。

実習に行く前から、“実習は、指導者に教えてもらうもの”といった態度が出来上がっていた気がします。

今後は養成校と実習地の双方で、学生に対して能動的学習の大切さを説いていく必要があると感じました。

ただ、能動的学習の課題としてモチベーション・やる気問題はどうしたらいいのかわかりません。筆者も、実習が上手くいかずにモチベーションが低迷した経験があります。モチベーションが下がったときは、もう何もしたくありませんでした。

モチベーションの低い・下がった学生に対して、実習地・指導者が持ちこたえるように対応する義務があるのか。養成校だけが責任を持つのか。モチベーションの下がった学生は、実習中止が妥当なのか。このあたりは難しいなあと思いました。

ちなみに筆者は、実習中断の寸前までいったことがあります。実習に適応できず、作業療法士になることを諦めようとしてました。“実習に適応できない自分が悪かったのか”、“作業療法士になることを諦めたくなる実習環境が悪かったのか(あまりにも他責的ですが)”そのあたりの答えはわかりません。

ですが、一つ言えることは、“実習中止にならなくてよかった”です。

筆者の場合は、受動的学習・モチベーション低迷で実習を終えた経験があります。ただし、臨床に出てからは能動的に学習している自負があります。たぶん、実習中止になっていたら実習に対して嫌悪しか生まれず、作業療法士をやっていなかったと思います。筆者の経験的にも“実習中止”の選択肢は極力無くしてほしいなあ、と。それと同時に、実習指導者には、学生のモチベーションもみてほしい、維持・向上させてほしいなと思います(甘えなのかもしれませんが)。

話が脇道にそれたところもありますが、学生、指導者、養成校教員の全員がモチベーションを保って実習ができるような体制が必要なんだと思います。

そしてもう少し脇道にそれますが、作業療法士として働いている中で感じることを一点。病院・施設内での業務に真剣でも、専門職としての後輩育成にはあまり興味を示さない作業療法士も多いのが実状な気がします。後輩育成・臨床実習について勉強を深めると専門家としての貢献は抜群ですが、サラリーは出ません。このあたりも、実習と真剣に向き合う指導者の数の少なさに影響している気がします。

広報などなど

さて、最後に広報などなどです。

次回、精神科作業療法臨床教育を考える会

次回の精神科作業療法臨床教育を考える会は、日時:2020年6月12日(金)19:00~21:00場所:札幌医科大学を予定しているようです。

話題提供者は、小樽臨床作業療法研究会の三崎一彦先生です。

三崎先生は、第7回日本臨床作業療法学会学術大会の大会長でもありますので、こちらの学会も要チェックです。

北海道作業療法学会学術大会もちゃっかり広報

しかし、6月12日、筆者は残念ながら参加できないかもしれません。というのも、6月13日(土)の第51回北海道作業療法学会学術大会の学生ワークショップの総練習と被ってしまいました(“総練習”という言葉の懐かしい響き)。そんなところで広報が続きますが、第51回北海道作業療法学会学術大会の学生ワークショップで筆者はファシリテーター役をしていますのでよろしくお願い致します。

POT研も実習関連

さらにさらに広報。いつも面倒をみていただいている先輩作業療法士がPOT研(札幌精神科作業療法研究会)で話題提供をします。

2020年2月18日(火)19:00からは札幌医科大学で作間弘彬先生が実習指導関係について話題提供です。札幌近郊の精神科作業療法士は集いましょう。

START+も!

そして、START+

上記の三崎先生と作間先生が運営メンバーの一員であるweb上での勉強会です(筆者の私も仲間に混ぜてもらっています♪)。

2月22日(土)18:00からzoomのweb上で開催です。

詳しくは、後日START+のFacebookページが更新されると思いますのでチェックをお願いします!

講師は、札幌リハビリテーション専門学校の角田大騎先生です!

おわりに

今日の記事は、感想なのか広報なのかチグハグですが、このへんで。笑

最後までお読みいただきありがとうございました。

作業療法の実習は、学生、指導者、養成校教員の皆がハッピーになればいいなーと思いました。そして何よりも忘れてはいけないのは、クライエントですね!

クライエントの健康・幸福に向けて、クライエントと学生と指導者と養成校教員がコラボレーションする未来に期待が高まります。

では、また。

 

 

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