お久しぶりです.
カネヒラです.
今日は雑記記事です.
ブログを更新しようと思っては,下書きまでにとどまり,更新しないこと数か月.笑
さすがにそろそろ記事更新です.
肩ひじ張らずに,最近の関心事を雑記として残します.
よい精神科作業療法とは何か
最近は,よい精神科作業療法とは何か,を考えています.
アウトカムを何で判断するかで変わりそうです.
私は,作業ができない状態,作業機能障害が改善することがよい精神科作業療法と考えます.
一方で,診療報酬の都合からは,算定がたくさんとれたほうが評価されます.つまり,大集団を集めて算定する,収益が多くとれるのがよい,という価値観.
ほか,結果として分かりやすいのは,“退院した”という結果が見えることかと思います.
算定がとれればいいのか,退院すればいいのか,と問われれば,作業療法士であればそれも必要だが,それが全てではないと答えるかと思います.
作業療法は,作業機能障害の改善をしていく,と捉えるならば,それを可視化できる評価・報告が必要といえそうです.
作業療法プログラムに参加する,のがいいのか
作業療法プログラムに参加する,のがいいのか.
精神科作業療法は,元々用意された集団プログラムに参加していただく,活用していただくことが,よくある流れかと思います(先進的な病院・施設では個別対応に重点を置いていたりしますが).
集団プログラムに参加してもらう,のがいいといえるのか.
私は,こちら側が用意した集団プログラムに参加していただかなくても(プログラムが合わない等もあるので),環境調整ができて,生きたい生き方ができるように支援できれば,それも立派な作業療法と考えています.
社会で生きるには,「日中活動が必要だよね」,「他者交流が必要だよね」という考えに賛成もしますが,それが苦手な人もいるだろうと思います.そして,それが許容されてもいいんじゃないかと思ったりします.
“日中活動はしたくないけど,それが自分なりの生き方”,“最低限の交流で生きたい”もアリなんじゃないかと思ったりします.ここに医療・福祉の一般論をぶつけるならば,『そんなのは無しでしょう』となってしまうのでしょうか.『それが本当に本音なの?』と,やはり疑い続けなければならないのでしょうか.日中活動しない人を受け入れてくれる施設が少なかったりもしますが(でも,寝たきりの人って日中活動がうまくできない.これはダメなの? 精神疾患の人は日中活動しなきゃないの?).
精神科作業療法のゴールは.
作業療法は,何のためにするのでしょうか.
職域を維持するため?拡げるため?
精神科作業療法にビジョンが無いのであれば,滅びたほうがいいんじゃないかと思ったりします(一番は,精神科作業療法のやり方を時流に合わせて変えていく,であると思いますが).
昔は,精神科病院に入院したら,そのまま長期入院が当たり前だったかもしれません.その状況では,入院患者同士で和気あいあいとレクリエーションをしたりイベントをするのが合っていたかもしれません.
ですが,現在は,長期入院ではなく,早期退院が推進されている社会です.「院内の集団作業療法に参加しましょう,他患交流していきましょう」が合わない例もあるんじゃないかと思います.
もしも自分が入院したならば,『興味あるプログラムは参加するが,集団作業療法のぜんぶを押し付けないでくれ』と思う気がします.
作業療法プログラムに参加してもらうことよりも,1対1で向き合って,対話していく,面接したほうがいいんじゃないかなと思ったりします.その上でしたいこと・しなければならないことなどをやっていく・プログラムに組み込んでいく.つまり,個別の関わりを増やしていく.しかし,それを突き詰めてやると,精神科作業療法として算定が取りづらかったり,時間が足りなかったりの課題が山々ですが.
それと,作業療法の期限を決める必要があるかなと.カルチャーセンターのような,暇つぶしのような作業療法もアリかもしれませんが,それだと漫然とした作業療法が続くだけ.効果もよくわからない.
「腰痛を治します!」「リピート率100%」という胡散臭い整体の広告をみかけたりします.でもそれって,「リピート率100%って良くなってないやん,治ってないやんけ.笑」とツッコミを入れられる.
精神科作業療法も参加を定着させることが目的になってしまえば,何がよくなってるのかわからないけどリピート率100%!..これでもいいのかしら.でもゴールはなんだろうか.
おわりに
私はいま,精神科作業療法の迷子になっているかもしれません.現在の精神科作業療法の在り方が続くなら,精神科領域の作業療法士を辞めたいと思うことが増えた.
そんなわけで,今日のオチ.
OT4年目の若造ですが,10月30日開催の日本作業療法士協会主催『精神科作業療法の運用に関する意見交換会』に申し込んでみました.
他病院・施設の精神科で働く作業療法士が何を考えているのか,勉強したいと思います.
今日の記事は【精神科の作業療法ってなんかおかしくない?辞めてしまいたいカネヒラ】と【いまのままだといけない気がする.よい方向に変えていきたいカネヒラ】の葛藤でした.
なんだかんだ2000字以上書いてました.
では,また.